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これまでの旅の思い出
by sarasarajp
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 当ブログの親ブログ。イラン生活13年目に突入したサラさんの日常雑感。

「イランという国で」





洗濯石けん
2005年 08月 23日 |
 イランのような乾燥地の旅行は荷物が少なくて済むので助かる。
 夜寝る前に洗濯をして、翌朝にはぱりぱりに乾いてしまうからだ。

 下着二枚に靴下一足、Tシャツ一枚にパジャマ。もちろん予備は持っているが、実際に使うのはこれだけ。

 こういう旅行の仕方なので、絶対に欠かせないのが洗濯石けん。日本で旅行用として売っている小分けされた粉末洗剤はかさばるのでNG。

 夜、寝支度をしながらちょこちょこっと洗濯。そのまま石けん用ネットに入った石けんを乾かし、洗濯物を干して一日がおしまい。

洗濯石けん_c0057224_1736461.jpg


 友人と私の洗濯石けんがぶら下がる洗面台の図。ちなみに、右の青い方が私のもの。

 ファールス州カーゼルーンの宿で







 以前、友人と二人、イラン北西部を一周した時、10日目までは順調だったのだが、11日目、カスピ海岸のバンダレ・アンザリーに辿り着いた。日本並みに湿度のあるカスピ海岸では、手洗いの洗濯物は一晩で乾かず、友人と二人、それまで出す必要のなかった予備の着替えをバックから出す羽目になった。夏のカスピ海岸は、暑いし湿気がすごいし、身軽な旅行には向かないことを実感したのだった。
 友人と思わずカスピ海に向かって叫んだのが

「これが最後の夜だったのに!!!」
「カスピ海に負けた~~!!!」


 もう一つの洗濯石けんに関する思い出は、イスラエルでのこと。

 エジプトから空路イスラエルへ入国しようとした私と友人に立ちふさがったのが、エルアル航空の恐ろしいまでのセキュリティチェックだった。
 荷物を全て開けられ、チェックされ、エックス線を何度も通され、ありとあらゆる乾電池を取り上げられ、ようやくイスラエルに入国。
 よれよれしながらも、テルアビブの宿で洗濯をするために洗濯石けんを取り出して唖然。

「石けんに穴が開けられてる…」

 石けんの中に何か仕込んでいないかと調べたらしく、洗濯石けんにしっかりと穴が開けられていたのだった。

 洗濯石けんにまで穴を開けるセキュリティチェックは、後にも先にもここだけだった。

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