これまでの旅の思い出
by sarasarajp
りんく
外部リンク等

 らくだの&サラによるユダヤ&イスラームの異色コラボはこちら。

「(はてな版)こらぼ さらくだ」

「(エキサイト版)こらぼ さらくだ」



 当ブログの親ブログ。イラン生活13年目に突入したサラさんの日常雑感。

「イランという国で」





<   2005年 05月 ( 31 )   > この月の画像一覧
|
|
2005年 05月 31日 |
 アルボルズ山脈をテヘラン側からカスピ海側へ抜ける街道は三本ある。
 その三本のうち一番東側に位置するマーザンダラーン州のアーモルへ抜ける街道の、テヘラン州最後の町がフィールーズ・クーフである。
 テヘランの町からだんだんと高度を上げ、この町まで来るとテヘランよりも気温が大分下がっているのが分かる。ホルダード月に入る頃(西暦の5月中旬)には、テヘランはもう大分暑いのだが、このあたりではまだ春の花がふんだんに残っている。

c0057224_2173368.jpg


 街道を少しはずれ、デラフテ・タブリーズィー(ポプラの一種)の綿毛がふわふわと飛ぶ中を走ると、そこは高原のお花畑が広がっている。テヘラン側なので、山に緑はないのに、村には水が流れ、緑が溢れている。高原独特の風景だろう。
 遠くの山には万年雪が白く輝き、山間の小さな平地には小川が流れ、赤や紫、黄色の花が咲き、養蜂箱から飛んできたミツバチたちが忙しく飛び回る。白い幹のタブリーズィーが並び、その間で牛がのんびりと草をはみ、山手からは羊や山羊の首に付けられた鈴の音が遠く響いてくる。何とも夢のような光景がここには広がっている。

c0057224_18374822.jpg


 通りすがりの私はこんな風景にうっとりとできるが、住人にとっては楽なところではない。寒冷地であるこの地方は作付けできる作物が限られ、決して豊かとは言えないし、山間であるため耕作できる面積も多くない。そして困ったことに今年は異常気象で、いつまでも気温が上がらず、雨が多い。そのために寒冷地でも作付けできるクルミなどの実が付かないという。その反面ジャガイモは豊作だったそうだが、こちらは豊作貧乏で金にならなかったとのこと。自然を相手にすることは難しい。
[PR]
2005年 05月 30日 |
c0057224_2094334.jpg


 豆板醤で辛みをつけて中華風の炒め物にしたらおいしいだろうなあ

 スープというのもいいかも

 魚バーザールにいると妄想が尽きない

 
ホルモズガーン州、バンダル・アッバースで

[PR]
2005年 05月 29日 |
 イランのオルディーベヘシュト月(4月末から5月中旬)は花の季節である。イランで最も美しく過ごしやすい季節であり、どこへ行っても花が咲いている。

 イランでは果樹の栽培が盛んであるが、これら果樹園も春は次から次へと花が咲き、通りすがりの人たちの目を楽しませてくれる。
 春まだ早いうちに咲く桃や梨の花からはじまり、桜桃にアーモンド、林檎という淡い花々が終わると、次第に木々の緑が濃くなり、そしてオルディーベヘシュト月も末になると濃い緑の中にひときわ目立つ真っ赤な石榴の花が満開となる。

c0057224_16454325.jpg


 バーグ(果樹園)や家の外塀を越えて、差し出された枝に咲く花はかわいらしく、そしてこれからの実りを思うと心楽しくなる。
 ヤズド州は、イラン中央部の町サーヴェと並んで石榴で有名であるが、この時期は、ヤズド州のどこを歩いていてもこんな光景に出会える。
[PR]
by sarasarajp | 2005-05-29 16:47 | ヤズド州 |
2005年 05月 28日 |
c0057224_1161089.jpg


 イランは石材の産出量の多さでも有名

 特に大理石は海外にも輸出されているほど

 どこかの鉱山から切り出された石材を摘んだトレーラー

 よく見ると売り物であるはずの石材に直接名前と電話番号が書かれている

 トレーラーの持ち主なのだろうけど

 ちゃっかりとしているなあと思わず笑ってしまった

 
ゴム州で

[PR]
by sarasarajp | 2005-05-28 11:11 | ゴム州 |
2005年 05月 27日 |
 晴れたイランの空は、べったりと塗ったような青空のばかりのことが多い。あまりに青いため、写真を撮っても空に表情がなく、何となくつまらない。
 冬は雲が出ることも多いが、雨雲のことも多く、どんよりと暗雲たれ込めた暗い写真になってしまう。

 もちろん、写真を撮るに当たっては晴れてくれるに越したことはないのだが、光が多すぎたりあまりに晴れやかな空だったりと、日本にいた頃には考えられない贅沢な悩みである。

 一人旅の時は光待ち、雲待ちができるが、人と一緒のことが多いため、写真を撮るタイミングがなかなか難しい。写真は好きだが下手の横好きのようなものなので、条件が揃ったからといって良い写真が撮れるわけではないところが悲しいのだが。

c0057224_10284999.jpg


 それでも、この写真のような空に出会うと何となく嬉しくなってしまう。
[PR]
2005年 05月 26日 |
 いつも晴れているような印象があるイランだが、雨期である冬には、南の比較的降水量の少ない地域でも雨や雪に出会うことがある。

 普段雨が降らないところで雨に遭うというのは驚くが、危険でもあるので少し怖い。
 山間部にいる時なら、木の生えていない山を雨が一気に流れ落ちてきて道路を土砂で塞いでしまうかもしれないし、あるいはすり減ったタイヤの自動車やバスがカーブや下り坂でスリップを起こしてしまうかもしれないという怖さがある。
 平らなところにいるからといっても油断はできない。そういう場所の街道はまっすぐなのでスピードの出し過ぎでスリップをしてしまうことがある。また、水しぶきなどで前方が見えず、事故を起こしてしまうこともある。なんといっても、普段あまり使うことがないためか、ワイパーがない、あるいは故障中という自動車も多いのだ。
 また、遺跡を訪れている時など、道路がないか、あっても未舗装の場合も多いので、ぬかるみに人も車もはまってしまうことがある。こうなると最悪である。ドロドロになって自動車を押すか、誰かが通りかかるまで待たなくてはならない。
 イランの旅は晴れている時に限る。それはそれで大変ではあるのだが。

c0057224_22295497.jpg


 写真は、ファールス州、サーサーン朝時代の小宮殿(西暦6~7世紀頃)。狩猟場の宿泊用休憩所と考えられている。これも途中が未舗装の道路だったので、いつ雨が降るかと冷や冷やしながらの見学になってしまった。
[PR]
2005年 05月 25日 |
 アテンドの仕事をしていると、時々、「ここは遺跡ですか?」と聞かれる場所がある。
 例えば、日干し煉瓦の家など、10年も人が住まないでいると荒れ果ててしまい、千年くらい前の遺跡とあまり変わらないような外観になってしまう。

 街の中でも、30年くらい前の建物など、壁が落ちたり、窓ガラスが割れたり、ひどい時には柱が傾いたりしてしまう。こうなると、実はそれほど古いものでなくとも、あたかも文化財のような印象を受けてしまうらしい。

 しかし、そうした古い建物でも、よく見ると利用されていたりする。特に、バーザール地区などでは、上階は全く廃墟になっていても、一階部分は店舗として利用されていたりする。
 こうした光景は、日本から来た人には何とも不思議に見えるらしい。

c0057224_22371560.jpg


 写真は、シーラーズのバーザール地区のある建物。
[PR]
2005年 05月 24日 |
 プジョーも花粉症!?

c0057224_019332.jpg


 イランでは自動車は大切な財産。中古車も新車とほぼ同じ価格で売れる国であることと、収入レベルから見れば相当大きな買い物であることから、なによりも大切な財産として、日本人から見ると不思議な愛車保護を行うひとも多い。
 シートのビニールをはずさないことは割と当たり前で、車内を汚さないようにと足下に新聞を敷き詰めている人もよく見かける。それからドアを壊さないようにと、ドアを強く閉める人に対して怒る運転手に、サスペンション保護のために少しでもでこぼこがあるといきなりスピードを落とし、そろそろと段差を乗り越える人。様々である。

 このマスクもそうした自動車保護の一つなのだろうが、何のためなのか、見た目からはよく分からない。エンジンルームへほこりが入ることを防止しているのだろうか?
[PR]
2005年 05月 23日 |
 イランで、「旅をするのが好きだ」と言うと、エスファハーンに行ったか、シーラーズへはどうだ、というのと一緒に必ずと言っていいほど挙げられるのが、「ショマール」である。
ショマールとはペルシア語で「北」のことであるが、この場合、カスピ海沿岸地方を指す。
 イランの他の地域にはない、比較的温暖で湿った空気と緑に覆われた山や大地、そして何より海岸に打ち寄せるカスピ海という光景が、イランの人々にとっては珍しく、一見に値する光景なのであろう。
 残念ながら、日本人にとっては見慣れた光景で、感動というのはほとんど全くと言っていいほどないのだが、イランの人々にとっては一種あこがれの地であるようだ。日本人が、日本にはない「砂漠」に一種のあこがれを感じるのと一緒であろう。私もショマールよりはイラン中央部の乾燥地帯をうろつく方が好きであったりするから、イランの人たちのショマール好きを笑えない。人はないものねだりをするものなのであろう。

 日本では、海なし県に住む人でも、海水浴に行ったり、海でなくとも川や湖など、水に接する機会は多い。
 しかし、イランの多くの人々は、流れる水、満々と水を湛えた湖、遙かに広がる海といった光景を日常生活の中で目にすることなく過ごすことが多い。そんな乾燥した地に住む人々にとって水のある光景というのは、驚くべき光景なのかもしれない。

c0057224_10321049.jpg


 写真は、チャハール・マハール・ヴァ・バフティヤーリー州にある湖。この湖からエスファハーンに向けて、エスファハーンの人々を潤す川、ザーヤンデ・ルードが発している。初めて湖を見た、エスファハーンから来たという子どもたちは大はしゃぎ。
[PR]
2005年 05月 22日 |
 これまでに訪れたことのある他のどの国よりも、イランでは外食に苦労をする。
 味についてはそれほど贅沢を言わないのだが、イランのどの地方へ行ってもレストランや食堂のメニューが全く一緒というのには参ってしまう。
 アゼルバイジャン地方へ行こうと、湾岸地方へ行こうと、メニューは決まり。「チェロウ・キャバーブ(ごはんと羊挽肉のキャバーブ)」「ジュージェ・キャバーブ(鶏肉のキャバーブ)」「チェロウ・モルグ(鳥の煮込みとご飯)」これに「マーヒー(大抵は養殖のニジマス)」があれば良い方。これを昼食と夕食に繰り返すことになる。運が良ければ、ハーブや、トマト味のシチュー料理があるのだが、これはメニューにあっても実際には作っていないところが多い。

 地方料理と言えなくもないのが、カスピ海岸で食べることができるマーヒー・セフィード(白魚の意味)をはじめとするカスピ海の魚料理とミールザー・ガーセミー(なすのペースト)など。それから湾岸地方ではペルシア湾で捕れた魚を食べることができる。しかしこれらの魚もフライにしただけ。それ以外の調理法がない。こうなると、一ヶ月間、少なくとも夕食は毎日違うメニューを用意することのできる国から来た者としては少し辛い。
 これほどにも広い国土を持ちながら、これほどに外食の均一化が行われている国も珍しいのではないだろうか。

 一週間もこうした外食が続くと、舌と胃が根を上げ始める。そういう時は、昼食は食べても、夕食は果物やお菓子をつまむくらいで済ませてしまう。こういう時、果物が豊富で安い国で良かったと思う。お菓子も工場製のものは今一つだが、お菓子屋が作っているものは、まあまあおいしいものに当たることが多いのが嬉しいところ。
 お菓子の名称と、私たちがイメージするものが激しくずれていることがあるので、時に注意が必要なのはご愛敬。

c0057224_0104752.jpg


 これは、店によると「アップルパイ」だが、どう考えても、ふわふわのケーキ地にリンゴを煮たものが入っている「アップルケーキ」。これはこれでとてもおいしかったのだが、「これはパイか?」と、イランにおけるパイの概念に悩んでしまう。
[PR]

カテゴリ
全体
東アゼルバイジャン州
西アゼルバイジャン州
アルダビール州
エスファハーン州
イーラーム州
ブーシェフル州
テヘラン州
バフティヤーリー州
南ホラーサーン州
ホラーサーン・ラザヴィー州
北ホラーサーン州
フーゼスターン州
ザンジャーン州
セムナーン州
スィースターン
バルーチェスターン
ファールス州
ガズヴィーン州
ゴム州
コルデスターン州
ケルマーン州
ケルマーンシャー州
ブーエル・アフマド州
ゴレスターン州
ギーラーン州
ロレスターン州
マーザンダラーン州
マルキャズィー州
ホルモズガーン州
ハマダーン州
ヤズド州
イランの外
日本
あちこち歩いて思うこと
以前の記事
お気に入りブログ
メモ帳
 ※サラへのメールはこちらから。

 イラン国内での団体・個人旅行や取材などの通訳・コーディネーターのご紹介致します。詳しくは、上のメールフォームからお問い合わせ下さい。
 個人旅行の観光ビザ取得に関してもご相談に応じます。

 お問い合わせのメールの場合、文字数の制限がある携帯メールではなく、PCメールでお願い致します。



 ※イランやイスラーム、イラン旅行についての質問はこちらからもどうぞ。
 イランなんでもBBS。「サラーム・サラーム・サラーム」



お願いと注意事項
 コメント、TBは大歓迎です。リンクもご自由にどうぞ。
 ただし、内容と全く関係のない、ある特定のブログあるいはWebを宣伝することを目的としたコメントあるいはTBを、当ブログ管理者に対して何らかの断りもなくされた場合は、一種のスパムと見なし、こちらで削除させていただきます。

 エントリーに関連したTBであってもできるだけ一声かけていただきたいと思います。特に初めてコメントやTBをされる方は、コミュニケーションの第一歩として、その旨をお伝えいただきたいと思います。

 当ブログに掲載されている写真を使用される方は、管理人に許可を得てからにしてください。
最新のトラックバック
アッバス キアロスタミの..
from ばびこのチャイハネ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧